漆黒の釉薬の黒い地に銀色に輝く斑紋(はんもん)。
それを、やきものの世界では油滴(ゆてき)と呼びます。
室町の時代から、油滴は曜変(ようへん)に次いで貴ばれ、
将軍家の座敷飾りとして用いられていました。
時は流れ、昭和の時代。この伝統ある油滴に色絵を組み合わせるという、
当時、誰も思いつかなかった創作に取り組んだ者がいました。
それが若き日の長谷川塑人、その人でした―。
塑人さんが築いた、油滴色絵の世界。今では数多くの作家が取り組んでいますが、
塑人さんの作品からは先駆者としての誇りと気高さが伝わってきます。
耳を澄ませば、「誰もやっとらんことをやりたかったんや」
という塑人さんの金沢弁が聞こえるよう。
世代を超えて伝えてほしい逸品。酒呑は煎茶碗としても使えます。
長谷川塑人 油滴色絵カップ&ソーサー
■寸法:カップ・W8×D8×H7(cm)ソーサー・W13×D13×H1.5(cm)
■重さ:220g程度 ■材質:陶器
■予約:不可 ■備考:電子レンジ×・食洗機×・オーブン×