決めごとはひとつ、
頂上に登り、生きて還る。
暗闇の中を
竹内洋岳は登り始める。
8000mの頂に立つために。
聞こえるのは自分が氷に
刻み込む爪の音だけ。
照らさせるのは
ヘッドランプのわずかな視界だけ。
やがて日が昇る瞬間が来る。
その時世界が銀色に輝く。
その瞬間を
シルバーモメントという。
その世界を語るために頂に至り、
生きて還ってくる。
それがプロの登山家
竹内洋岳のつとめだ。
著者サイン入り
塩野 米松 初代竹内洋岳に聞く
■出版社:アートオフィスプリズム
■サイズ:単行本
■ページ数:540p