特集『いつものごはんに　ななかまど』

2021年末。
ようやく、ななかまどさんを訪ねることができました。
いつも自分の出足が遅くて、
いただける数は限られているけれど
姿勢のいいものばかり、と自画自賛。
家ごはんをもっと楽しく、
おいしくしてくれることでしょう。
ななかまどさん、ありがとう。
ぜひ、ご覧ください。

小さな子が描いたみたいな、たんぽぽ。でもその色彩、絵のタッチが、見ていて飽きない。肩の力が抜けた、ななかまどさんはこれからもっと面白くなりそうです。大ぶりだけど背の低い飯碗。

手づくりならではの柔らかいフォルムが味わい深い、木の葉型のお皿。使い勝手のよい、たっぷりとしたサイズの変形皿は一枚あると重宝します。器の形を生かして、いろいろな料理をお楽しみください。

小さなおかずを盛り付けるのにおすすめの小鉢。深さがあるから、あんかけや煮物など、汁気が多いものも気になりません。きっぱりとしたこま紋が料理を引き立てます。

木の実をつないだプリミティブな文様がかっこいいリム鉢。形がすてき、手に持ちやすい、盛りつけしやすい、とポイント高し。ふだんのおかずだけではなく、一人盛りの刺し身や煮物碗、デザート鉢として使っても表情豊か。

燃え難く竈に七度入れても燃え尽きない、だから、ななかまど。陶房の由来となった植物を大胆に描いた主菜皿。ふつうのお惣菜を一品料理のようにも見せてくれる包容力があります。果実の色に濃淡があるのはご愛敬。

ななかまどさんには失礼かもしれないけれど、ヘタウマな絵の味わい。稚拙に見えるけど、なんだか響くんだなぁ、この小皿。そのことが不思議で、奥深くて、うれしい。

黄、青、紫、緑、ピンクのスプレーマム（洋菊）をぐるりとつないだ、かわいいカップ。包む手に優しげな温かさが伝わってきます。コーヒー、紅茶、緑茶、時には、アルコールだってありだと思います。八分目で約180ml。

色絵が好きですが、白いうつわも好きです。同じ白でも味わいは千差万別。その表情はむしろ色絵よりも多彩かもしれません。白は素材の色を引き立たせ、美しく、上品に見せてくれます。ななかまどさんの柔らかな白い木瓜皿。すてきです。

食事を楽しむために、自分が好きになれるうつわを選ぶ。そこに、季節の旬なものを盛る。たったそれだけで、日々の生活はずっと豊かになると思います。緑のクローバー文様が単純なようでいて、なぜか新鮮な六寸リム皿。

大きく描かれた縁取りの葉っぱが印象的。料理と食卓に華やかさをプラスするボウルです。お手持ちのうつわと組み合わせれば、きっと相乗効果が生まれて、互いを美しく、また料理をおいしそうに見せてくれます。

染付の濃淡、ほのぼのとしたタッチ、菱形の連続に、あるようでないサイズ。一瞬地味かと思いきや、見ているうちにだんだん惹かれていきました。おつまみやお菓子をちょこっと盛るのに使い勝手がいい小皿。

土鍋。それは、土を原料とする陶器製の調理器具です。その魅力は、金属製のものと異なり、じわじわと熱くなり、いったん熱くなれば冷めにくく、全体をむらなく加熱することができること。だから、鍋料理や蒸し物、煮物はもちろん、炊飯だっておいしくできるのです。陶房ななかまどが築窯以来、作ってきた土鍋。たつぷりとご堪能ください。IH未対応です。